エコアクション21 審査員 第一次試験を受験しました

2026年9月にエコアクション21 審査員 第一次試験を受験しました。

エコアクション21ってどんな制度?

エコアクション21は、環境省がつくった日本発の環境経営の仕組みです。ISO14001のような国際規格と比べて取り組みやすく、中小企業や小さな事業所、学校などでも無理なく環境活動をスタートできるのが特徴です。

「自分たちの活動が環境にどう影響しているか把握する」「目標を立てて改善していく」「その取り組みをレポートにまとめて発信する」という3つのステップを通じて、事業者は環境経営に取り組みます。そして、その取り組みが本物かどうかを確認するのが「審査員」の役割です。書類だけでなく、実際に事業所を訪問し、事業者の方と対話をしながら取り組みの実態を確認していきます。

今回は、私自身がその審査員資格を得るために試験を受けたときの体験を綴ってみたいと思います。どんな試験なのか、どんな準備をしたのか、気になっている方の参考になれば嬉しいです。

審査員になるまでの道のり

エコアクション21の審査員になるには、下の図のようにいくつかのステップを踏む必要があります。

まず出願にあたって受験資格を確認し、一次試験(審査員試験)、二次試験(審査員補研修)へと進みます。合格後もすぐに審査員になれるわけではなく、審査員補としてオブザーバの立場で実際の審査に同行し経験を積んだうえで、最終的に昇格試験に合格して初めて審査員として登録されます。

出願・受験資格について

エコアクション21の審査員資格は、誰でも自由に受験できるわけではなく、環境や経営に関する一定の知識・経験を持っていることが前提とされています。出願資格は大きく分けて2つのパターンがあります。

  1. 環境関連の実務経験
    公害防止管理者、環境計量士、エネルギー管理士といった環境関連資格や、一定以上の環境関連業務の実務経験を持っていることが求められます。
  2. 環境や経営診断に関連する資格
    技術士(環境部門など)、ISO14001の審査員資格、中小企業診断士、行政書士、弁護士、税理士などの資格がこれにあたります。

正確にはエコアクション21 公式サイトで確認してください。

一次試験の概要

一次試験は、全国のテストセンターで受けるCBT(パソコンを使った)方式の試験です。試験時間は120分で、100問というボリュームがあります。選択式が中心ですが、キーボードで文字や数字を打ち込む記述式の問題も混ざっているのが特徴です。

出題される分野は大きく3つ。

  • 環境関連法規
  • エコアクション21ガイドライン
  • 二酸化炭素排出量の計算

環境法令の知識も問われますが、エコアクション21の制度や実務に関する出題が多いのも特徴だと思います。合格基準は公式には公表されていませんが、7割前後の正解が一つの目安と言われています。

試験実施期間は、過去は8月中だったようですが、2026年は9月1日から9月18日まででした。

受験料は11,000円でした。

使用した教材

一次試験に向けて以下の資料等を使用して対策しました。

教材名価格
(税込)
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図解でわかる!環境法・条例 ー基本のキー\2,277受験要綱でも紹介されている環境法の入門書。環境関連法規を一から学ぶ人にもわかりやすく、エコアクション21審査員資格試験を受けるためには必須の一冊。
エコアクション21 ガイドライン2017年版\0エコアクション21の制度を説明している公式な資料。エコアクション21 公式サイトからダウンロードできる。
エコアクション21 認証・登録制度実施要領\0同上
エコアクション21 審査及び判定規則(Ver.1.1)\0同上
環境法令研修\14,300公式サイトが提供してくれるオンライン研修(録画配信)。「図解でわかる!環境法・条例 ー基本のキー」を使用して重要ポイントを説明してくれる。
エコアクション21基礎研修\14,300公式サイトが提供してくれるオンライン研修(録画配信)。ガイドラインや認証・登録制度実施要領の重要ポイントを説明してくれる。二酸化炭素排出量計算に関する説明も含まれている。
環境法令検定過去問題集\980環境法令検定用の問題集。過去6回分の問題集で、PDF版とKindle版の2種類用意されていた。エコアクション21用の問題集ではないが、環境法の知識を定着させるためには有用だと思う。なお、エコアクション21の内容より細かい印象。

オンライン研修は出願する際に申し込みます。希望者のみで、必須ではありません。個人的な意見ですが、優先度が高いのは「エコアクション21 基礎研修」の方だと思います。環境法令研修は受講しなくても、環境法令検定過去問題集で勉強すれば何とかなるかなと思います。

※申し込み要否は自己責任で判断してください。

試験問題について ※記憶している範囲で

CBT試験のため出題された問題もメモ用紙も持ち帰れません。

記憶している範囲となりますが、以下のような割合、形式で出題されました。確か・・・

  • 環境関連法規
    50問程度。主に四肢択一式で、多肢選択式も2つくらいあったはず。
  • エコアクション21 ガイドライン
    四肢択一式 or 多肢選択式で34問程度
    法令名の穴埋め式(日本語で入力)問題が3問
    要求事項など規定の一部を穴埋めする、穴埋め式(日本語で入力)問題が4問
    審査の判定区分を回答する問題が5問
  • 二酸化炭素排出量の計算
    エネルギー、二酸化炭素排出量の計算で4問。省エネ法の特定事業者に該当するか否かを回答

個人的には、エコアクション21 ガイドラインの方が厄介でした。エコアクション21 ガイドラインには問題集がなかったためアバウトに覚えている点も多く、自信を持って回答できない問題が多くなってしまいました。「3か月」とか、数値系は絶対に覚えて試験に臨みましょう。

結果

10月14日にメールで連絡があり、合格することができました。

二次試験のスケジュールは別途連絡が来るそうです。

なお、先程「合格基準は正答率7割前後と言われている」と書きましたが、今年は8割だったようです。

不合格者だけには合格基準が開示されたみたいで、他の受験者に教えてもらいました。

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